海外仮想通貨取引所はおすすめできない?メリットやデメリット、リスクなどを紹介!



海外仮想通貨(暗号資産)取引所に関して、上記のような疑問や悩みを持っている方は多いでしょう。
結論から言うと、海外取引所は金融庁の認可を受けておらず、安全性の観点からおすすめできません。実際に金融庁は、無登録業者に対して警告書を発出しており、「無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等」を公表しています。
そのため、海外取引所を利用するのではなく、認可を受けているおすすめの国内仮想通貨取引所の利用を検討してみることをおすすめします。
この記事のまとめ
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海外仮想通貨(暗号資産)取引所とは?
海外仮想通貨(暗号資産)取引所とは、日本国外に拠点をおく仮想通貨の売買取引所のことを指します。
海外仮想通貨取引所では国内取引所よりも豊富な通貨を高い倍率で取引ができる一方、ハッキングや詐欺などのリスクが比較的高い傾向にあることが特徴です。
また、海外仮想通貨取引所には、国内取引所のような中央集権取引所(CEX)だけでなく、分散型取引所(DEX)があります。
それぞれの取引所の特徴を以下にまとめました。
名称 | 中央集権取引所(CEX) | 分散型取引所(DEX) |
---|---|---|
概要 | 運営主体がウォレットと秘密鍵の管理や運営を行う仮想通貨取引所 | 運営主体がなく、ユーザー自身が秘密鍵の管理を行う仮想通貨取引所 |
メリット | 初心者でも使いやすく、法定通貨(米ドルなど)で仮想通貨の購入が可能 | 高度なセキュリティ体制で自由度の高い取引が可能 |
デメリット | ハッキングや倒産のリスクがあり、利用には本人確認が必要 | 取引スピードが比較的遅く、秘密鍵の自己責任での管理が必要 |
海外仮想通貨取引所は金融庁の認可を得ていないため、当サイトでは推奨しておりません。
仮想通貨取引を始めたい方は、金融庁の認可を得ている国内取引所の利用から始めることをおすすめします。


海外仮想通貨(暗号資産)取引所のメリット5選
海外仮想通貨(暗号資産)取引所のメリットとして以下があります。
海外仮想通貨(暗号資産)取引所のメリット
上記を抑えることで、国内取引所にはない海外仮想通貨取引所のメリットがわかります。
それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
取り扱い銘柄数が比較的多い
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は国内取引所よりも、取り扱い銘柄数が比較的多いというメリットがあります。
海外取引所の場合、新規上場の際に基準が低いことから、豊富な通貨が上場していています。
そのため、大手国内取引所Coincheckの取り扱い銘柄数が17種類なのに対して、海外取引所では100種類以上を取り扱っている取引所も珍しくありません。
例えば、海外取引所の1つであるYoBit(ヨービット)は497種類の通貨を取り扱っています。(※2022年5月執筆時点)
また、上場したばかりの通貨は値段が安いことが多く、安い時に購入しておくと何かのきっかけで相場が上がった際に大きな利益を生む可能性があります。
このことから、海外仮想通貨取引所では、国内取引所では取り扱っていないさまざまなアルトコインでの取引が可能と言えるでしょう。
手数料が安い傾向にある
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は、手数料が安い傾向にあるというメリットがあります。
国内取引所の場合はアルトコインを販売所でのみ取り扱っていることが多く、取引が割高になる傾向にあります。
なぜなら販売所取引の場合、スプレッドと呼ばれる売値と買値の差額が発生し、実質的な手数料となるためです。
一方、海外取引所ではアルトコインも取引所で売買することができるケースもあるため、手数料を抑えやすいです。
また、海外取引所の販売所での取引の場合もこのスプレッドも国内取引所に比べて狭い場合が多いです。
このことから、海外取引所では取引コストを抑えた仮想通貨売買が可能と言えるでしょう。
高い倍率でのレバレッジ取引ができる
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は高い倍率でのレバレッジ取引ができるというメリットがあります。
レバレッジ取引とは、口座に預け入れた拠出金を担保にすることで証拠金の何倍もの金額を取引できる仕組みのことを指します。
国内取引所の場合は法の規制によって、最大レバレッジ2倍までの取引しか行えません。
しかし、海外仮想通貨取引所では最大レバレッジの制限がないため、少額でより大きな利益を生み出す可能性があります。
海外取引所の中には、レバレッジ倍率100倍まで可能となっている取引所もあり、1万円の拠出金で最大100万円分の取引を行うことができるケースもあります。
このことから、少額でより大きな利益を狙っている人には国内取引所よりも大きなチャンスが得られる可能性があると言えるでしょう。

お得なキャンペーンの恩恵を受けられる場合がある
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は、お得なキャンペーンの恩恵を受けられる場合があるというメリットもあります。
例えば、新規口座開設でビットコインが獲得できたり、初めて入金して取引することで豪華なボーナスが得られたりします。
一例を挙げると、Binance(バイナンス)では、友達紹介キャンペーンを実施しており、新規紹介ユーザーが取引をするたびに最大40%の手数料が得られます。
このことから、キャンペーンについて調べた上で口座開設をする取引所を選ぶことで、よりお得に取引をはじめることができる場合もあるでしょう。国内取引所のお得なキャンペーンについては、「仮想通貨取引所の口座開設キャンペーン」を参考にしてください。
追証が不要な場合もある
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は、追証が不要な場合もあるというメリットがあります。
追証とは、レバレッジ取引である一定以上の損失が発生した場合に追加で支払う必要のある資金(保証金)を支払うことを言います。
国内取引所の場合は、多くの取引所で追証システムを導入しているため、不足分を支払う必要があります。
しかし、海外仮想通貨取引所には、この追証が不要な取引所も少なくありません。
そのような取引所では、口座残高以上の損失分は取引所が負担してくれる仕組みのため、追証を支払う必要がありません。
海外仮想通貨(暗号資産)取引所のデメリット5選
海外仮想通貨(暗号資産)取引所には以下のデメリットがあります。
海外仮想通貨(暗号資産)取引所のデメリット
それでは、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
ハッキングなどにあうリスクがある
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は、ハッキングなどにあうリスクがあります。
例えば、世界最大級の取引所Binance(バイナンス)も2019年にハッキング被害を受け、約7,000BTC (約45億円) が盗難されるという事件が起きました。
また、海外仮想通貨取引所は金融庁の認可を得ていないため、ハッキングなどの被害にあったとしても金融庁の補償は受けられず自己責任となるため、注意が必要です。
金融庁の認可を得ていない
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は金融庁の認可を得ていないというデメリットがあります。
金融庁は海外仮想通貨取引所の利用を控えることを推奨しています。
また日本語対応など、日本向けにサービスを展開しているにもかかわらず、日本での仮想通貨交換業の登録をしていない取引所に対して、金融庁は警告を出しています。
例えば、シンガポールに拠点を持つ大手取引所Bybit(バイビット)にも金融庁は警告を発していますが、現在も日本語に対応したサービスを提供しています。
金融庁の対処によっては、突然海外仮想通貨取引所の利用が規制される可能性もあります。
このことから、当サイトでは金融庁の認可を得ている国内取引所で取引を始めることを推奨しています。
顧客資産の分別管理がされていない可能性がある
海外の仮想通貨取引所では、顧客資産の分別管理がされていない可能性があるというデメリットがあります。
顧客資産と取引所が持つ資産の分別管理が義務づけられており、金融庁の「暗号資産交換業者の監督上の着眼点」では、分別管理における様々な着眼点が明記されています。
しかし、金融庁の認可を受けていない取引所の場合、顧客資産の分別管理がされていない可能性もあり、例えば先日破綻したFTXでは、顧客資産を分別管理することなく、関連会社に対して流用していたニュースが流れています。
同社は、顧客資産を分別管理することなく、それを不正に流用して関連投資会社アラメダ・リサーチへの融資を行っていた。さらに、暗号資産をインターネットとつながった状態の「ホットウォレット」で管理していたことが、ハッキングによる資産流出によって明らかになった。
このように金融庁認可がない海外取引所では、顧客資産が分別管理されていない可能性があるため、取引所の破綻に伴い、預けていた資産を失うリスクがあります。
日本語に対応していない場合が多い
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は日本語に対応していない場合が多いというデメリットがあります。
海外仮想通貨取引所の多くは日本語に対応していません。
そのため、日本語に対応していない取引所では、取引操作や問い合わせの際には英語で対応する必要があります。
操作に慣れないうちはスムーズな取引が難しいと言えるでしょう。
なお、Bybit(バイビット)など、日本語に対応した海外仮想通貨取引所もいくつかあります。
高いリスクの取引をしてしまうケースもある
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は高いリスクの取引をしてしまうケースもあるというデメリットがあります。
海外仮想通貨取引所は、前述したように国内取引所のようなレバレッジ倍率の制限がありません。
そのため、高い倍率のレバレッジをかけることで少額でも大きな利益を生む可能性が出ますが、同様に損失も大きくなる可能性があります。
例えば、1万円の拠出金に100倍のレバレッジをかけることで最大100万円の取引ができますが、1%のマイナスが生じただけで拠出金を失うことになります。
そのため、ロスカットなどのルールを把握しておかないと、知らぬ間に大きな損失を抱えている恐れがあります。
ロスカットとは、損失が拡大しないように、事前に定めた証拠金維持率を下回った際に、保有するポジションを解消するシステムのことを指します。

日本円での入出金ができない
海外仮想通貨(暗号資産)取引所は、日本円での入出金ができないというデメリットがあります。
多くの海外仮想通貨取引所は、日本円での入金・または出金に対応していません。
そのため、海外仮想通貨取引所を始めるためには、国内取引所を口座開設し、日本円で任意の仮想通貨を購入した後に海外仮想通貨取引所に送金する必要があります。
また、仮想通貨を日本円で出金する際にもまず国内取引所に送金する必要があります。
これにより、海外仮想通貨取引所での取引は、国内取引所を利用するよりも送金手数料などのコストがかかる可能性があります。
また、仮想通貨の相場は激しく変化するため、入金に時間がかかることで大きな損失が生まれる可能性もあると言えるでしょう。
海外仮想通貨(暗号資産)取引所と国内取引所を比較!
ここでは海外取引所と国内取引所の比較を以下の表にまとめました。
国内取引所 | 海外取引所 | |
---|---|---|
安全性 | ◯ | × |
金融庁の認可 | ◯ | × |
日本語対応 | ◯ | △(一部の取引所で対応あり) |
取引手数料(スプレッド) ※1BTCを売買する場合のスプレッド |
Coincheckの場合 約150,000円(※取引所形式の場合は無料) |
Bybitの場合 約30円(2022年12月6日時点) |
日本円での入出金 | ◯ | × |
海外仮想通貨取引所は、取扱銘柄の豊富さや高倍率でのレバレッジ取引など、国内取引所にないメリットがある一方、安全性や法規制の点でハイリスクな取引と言えるでしょう。
また、海外仮想通貨取引所は金融庁の認可が得られていないため、突然利用が規制される可能性もあります。
このことから、当サイトでは海外仮想通貨取引所の利用を推奨していません。
一方で、国内取引所は金融庁の認可が得られているため、安心感を持って取引が始められると言えるでしょう。
国内取引所の中でも、おすすめはCoincheckです。
取り扱い銘柄数 | 17種類 |
---|---|
Coincheckの特徴 | ・東証一部上場企業マネックスグループが親会社のため、安心感を持って取引ができる ・直感的にわかるアプリ設計のため、初心者でも扱いやすい |
取引手数料(BTC) | ・取引所:無料 ・販売所:スプレッド |
送金手数料(仮想通貨) | ・BTC:変動手数料制 ・ETH:変動手数料制 ・XRP:0.15XRP |
最低取引額 | ・取引所:500円以上かつ0.005BTC以上 ・販売所:500円(0.001BTC以上) |
アプリダウンロード数No.1!初心者におすすめ(※)
Coincheck(コインチェック)は、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
Coincheckは、取り扱い銘柄数が国内最大級の17種類というメリットがあります。豊富な仮想通貨を取り扱っているため、さまざまな銘柄に投資することができます。
また、東証一部上場企業マネックスグループが親会社のため、安心感があるというメリットもあります。
このことから、Coincheckは多くの種類のアルトコインを購入したい方や信頼・安心感を持って取引をしたい方におすすめです。
アプリダウンロード数No.1!初心者におすすめ(※)
この記事の監修者

佐野 孝矩
ファイナンシャルプランナー
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プロフィール
一部上場企業およびそのグループ会社にて経理および社内SEの経験あり。
情報処理安全確保支援士や日商簿記2級、FP2級、応用情報技術者
などの資格の知識をもとに、本業の傍ら資産運用をしたり、セキュリティのコンサルティングをしたりしています。
仮想通貨・プログラミング・教育などに関する記事の執筆・監修実績多数。
資格を学習できるサイト、「しかくのいろは」を運営中
保有資格
応用情報技術者,情報処理安全確保支援士,日商簿記2級,FP2級
監修者の身元
https://www.sikaku-no-iroha.co.jp/
専門ジャンル
仮想通貨,プログラミング,資産運用
この記事を書いた人