ビットコイン・仮想通貨のレンディング(貸仮想通貨/lending)の意味は?レンディングができる取引所も比較!



仮想通貨(暗号資産)のレンディングについてこのようにお悩みの方も多いのではないでしょうか。
この記事では仮想通貨(暗号資産)のレンディングについて概要やおすすめの取引所の選び方などを解説していきます。
この記事のまとめ
- レンディングは保有している仮想通貨(暗号資産)を取引所を介して第三者に貸し出すことで報酬を受け取る仕組み
- 仮想通貨(暗号資産)の取引よりも比較的安定した運用が期待できる
- 少額から始めることも可能なため初心者でも始めやすい
- 仮想通貨(暗号資産)のレンディングは「Coincheck」がおすすめで
- 「Coincheck」では1万円から最大年率5%のレンディング運用が可能である
国内最多級の取り扱い通貨数!

また、おすすめの仮想通貨取引所について詳しく知りたい方は「仮想通貨・ビットコイン取引所おすすめ11選|日本の取引所を比較」も参考にしてください。
この記事の目次
仮想通貨(暗号資産)のレンディング(lending)とは?意味を解説
仮想通貨(暗号資産)のレンディング(lending)とは、仮想通貨(暗号資産)を取引所を通じて第三者に貸し出すことで報酬をもらう仕組みです。
レンディングでは、貸し出している個人が取引所を経由して、銀行預金の利子のような形で報酬を受け取れます。
レンディングは仮想通貨のレバレッジ取引があることで、必要になる仕組みです。
また、レンディングの利率は仮想通貨取引所によってさまざまですが、年率数パーセントになるものもあり、一般的な銀行の普通預金などよりも利回りが高くなる傾向にあります。
なお、レンディングは誰でも利用できるわけではなく、取引所による審査が行われる点も押さえておきましょう。

貸仮想通貨サービス・レンディングのメリット
貸仮想通貨サービス・レンディングのメリットとして以下があります。
貸仮想通貨サービス・レンディングのメリット
レンディングを利用する前に各種メリットを押さえておくと、実際に利用すべきか検討しやすいでしょう。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
仮想通貨初心者でも始めやすい
レンディングは、仮想通貨初心者でも始めやすいというメリットがあります。具体的には、以下の観点で比較的始めやすいとされています。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
仮想通貨取引をしなくても利益を得られる場合がある
初心者でも初めやすい特徴として、仮想通貨取引をしなくても利益を得られる点があります。
レンディングは取引所を経由して保有する仮想通貨を貸し出すことで報酬を得られるため、取引や売買などをせずに利益を得られます。
一般的に仮想通貨取引は価格変動の予測など、さまざまな知識が必要です。一方でレンディングは、取引所に預けるのみのため、経験・知識が少なくても比較的始めやすいと言えます。
ただし、レンディングは中長期的な目線で続けることが基本のため、短い期間での大きな利益は出にくい点に注意が必要です。
少額から始められる仮想通貨取引所もある
初心者でも初めやすい特徴として、少額から始められる仮想通貨取引所もある点があります。
例えばコインチェックでは、1万円分から貸し出しが可能です。レンディングは比較的少額から始められるため、株式や不動産などのような大きな資金を用意せずに利益を得られる場合があります。

比較的安定した運用ができる場合がある
貸仮想通貨サービス・レンディングは、比較的安定した運用ができる場合がある点もメリットです。
仮想通貨取引には価格変動による損失リスクが伴います。レバレッジを掛けたトレードでは、少しの価格変動で大きな損失を被ってしまうケースもあるでしょう。
しかし、レンディングは現物を保有するため、レバレッジを掛けた取引よりも損失を被りにくいと言えます。
また、短期トレードを行うよりも比較的長期目線での運用がしやすい傾向もあります。
銀行預金よりも利率が高いケースが多い
貸仮想通貨サービス・レンディングのメリットとして、銀行預金よりも利率が高いケースが多い点もあります。
レンディングの利率は、1~5%などに設定されている一方、一般的な銀行預金は、1%にも満たないことが多いです。
そのためレンディングは、銀行預金よりも利率が高くなるケースが多いと言えます。仮想通貨(暗号資産)のレンディングと銀行預金の利率を比較すると以下の通りです。
貸出先・預金先 | コインチェック | A銀行 |
---|---|---|
利率 | 最大年率 5.0% | 0.001% |
※銀行の利率は、あくまで目安です。
上記からもわかる通り、年率を比較すると取引所の方が高くなる傾向にあります。ただし、レンディングサービスも価格の下落が連続すると、損をしてしまうケースもあります。

貸した仮想通貨の持ち逃げリスクが少ない
貸仮想通貨サービス・レンディングのメリットとして、貸した仮想通貨の持ち逃げリスクが少ない点もあります。
レンディングは仮想通貨(暗号資産)取引所を仲介して貸し出しを行うサービスです。そのため、個人同士の貸し借りよりも持ち逃げされるリスクが少ないと言えます。
仮に個人間で仮想通貨の貸し借りをすると、返済されないなどの人為的なトラブルが発生することもありますが、取引所を仲介して行うことでトラブルを防ぎやすくなるでしょう。
貸仮想通貨サービス・レンディングのデメリット
貸仮想通貨サービス・レンディングのデメリットには以下があります。
貸仮想通貨サービス・レンディングのデメリット
デメリットまで詳しく知ることで、納得したうえでレンディングを始めやすくなります。それぞれのデメリットを詳しく見ていきましょう。
損失リスクがある
レンディングのデメリットに、損失リスクがあります。具体的に損失が発生するケースは、以下の通りです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
価格変動により損失を出すケース
レンディングの損失リスクとして、価格変動により損失を出すケースが考えられます。
仮想通貨を貸し出した際の価格と、契約満期になった際の価格は異なるケースがあります。
仮想通貨を貸し出している間は売却ができないため、貸出期間中に価格が下がってしまうと、価格変動により損失を被ることになるでしょう。
取引所が破綻してしまうケース
レンディングの損失リスクとして、取引所が破綻してしまうケースも考えられます。
レンディングは、取引所が破綻すると貸し出した仮想通貨が返却されないことが多いです。
例えば、コインチェックの公式サイトでは無担保契約でリスクが利用者にある旨の記載があります。
貸暗号資産サービスをご利用いただくに当たり、当社と締結いただく契約は「消費貸借契約」であり、無担保契約です。従って、当社が破綻した際は、お客様の貸付けた暗号資産が返還されないなどのリスクを負うことになります。
そのため、ご自身の資金を全額レンディングに利用するなどは避けると良いでしょう。

貸し出し中の通貨は解約しない限り売買できない
貸仮想通貨サービス・レンディングのデメリットに、貸し出し中の通貨は解約しない限り売買できない点があります。
先述の通り、レンディングしている間は仮想通貨を売却したり送金したりできません。そのため、価格変動により損失を被ったり、取引チャンスを逃したりするケースも考えられます。
一方で、あらかじめ資金を動かさないつもりの仮想通貨でレンディングをしたり、取引用の仮想通貨を残しておいたりすることでこの問題は解決できるでしょう。

解約手数料が発生するケースもある
貸仮想通貨サービス・レンディングのデメリットとして、解約手数料が発生するケースもあります。
レンディングは基本的に中途解約できませんが、取引所によっては中途解約できる場合もあります。
しかし中途解約には、解約手数料が必要になる場合が多いです。例えば、GMOコインでは以下のような中途解約手数料が発生します。
満期償還日の5日前の6:00まで中途解約を受付しております。
中途解約をご希望される場合は、会員ページ -【貸暗号資産】-【貸出履歴】-[解約]より「中途解約」をお申し出ください。5営業日後に、解約手数料を差し引いた暗号資産を返却いたします。
※中途解約の場合は貸借料は支払われません。
レンディングは長期目線での投資になるため、中途解約を前提に考えないようにすると良いでしょう。
ビットコイン・仮想通貨(暗号資産)のレンディングにおすすめの取引所
Coincheck | GMOコイン | BITPoint | bitbank | |
最大年率 | 5.0% | 3.0% | 募集ごとに決定 | 3.0% |
取引手数料(BTC) | ・取引所:無料 ・販売所:スプレッド |
・取引所:-0.01%(Maker)、0.05%(Taker) ・販売所:スプレッド |
・取引所:無料 ・販売所:スプレッド |
・取引所(BTC):-0.02%(Maker)、0.12%(Taker) ・販売所:スプレッド |
取り扱い銘柄数(レンディング) | 17種類 | 14種類 | 12種類 | 14種類 |
送金手数料(仮想通貨) | 変動手数料制(BTC) | 無料(BTC) | 無料(BTC) | 0.0006BTC |
詳細 | 公式サイト![]() |
公式サイト![]() |
公式サイト![]() |
公式サイト![]() |
Coincheck
取り扱い銘柄数(レンディング)) | 17種類 |
---|---|
年率 | 最大5.0% |
取引手数料(BTC) | ・取引所:無料 ・販売所:スプレッド |
送金手数料(仮想通貨) | 変動手数料制(BTC) |
最低取引額 | ・取引所:500円以上かつ0.005BTC以上 ・販売所:500円(0.001BTC以上) |
Coincheckのメリット!
- 1万円からレンディングできる
- 17種類の通貨でレンディングできる
- 年率が最大5%である
国内最多級の取り扱い通貨数!
Coincheckは、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
Coincheckには、17種類の通貨で1万円からレンディングができるメリットがあります。
取り扱っている通貨すべてのレンディングに対応しているため、さまざまな種類の中から選択してレンディングを始められるでしょう。
また、この取引所には、レンディングの年率が最大5%というメリットもあります。比較的高い利率でレンディングを利用できるため、あまり知識がない方でも利益を狙える可能性もあります。

国内最多級の取り扱い通貨数!
GMOコイン
取り扱い銘柄数(レンディング) | 14種類 |
---|---|
年率 | 最大3.0% |
取引手数料(BTC) | ・取引所:-0.01%(Maker)、0.05%(Taker) ・販売所:スプレッド |
送金手数料(仮想通貨) | 無料(BTC) |
最低取引額 | ・取引所:0.0001BTC ・販売所:0.00001BTC |
GMOコインのメリット!
- 14種類の通貨でレンディングが可能である
- 年率が1~3%である
- 口座開設が比較的スムーズである
最短10分で簡単に口座開設ができる!
GMOコインは、GMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
GMOコインには、14種類の通貨でレンディングが可能であるというメリットがあります。
比較的多くの通貨で最大3%の年率でのレンディングができるため、さまざまな通貨の中から選択してレンディングサービスを利用できます。
また、GMOコインには、口座開設が比較的スムーズというメリットもあります。かんたん本人確認の利用で、最短10分での口座開設も可能なため、すぐにレンディングサービスを利用しやすいと言えるでしょう。

最短10分で簡単に口座開設ができる!
また、GMOコインについて詳しく知りたい方は「GMOコインの評判は?口コミやメリット、デメリットを解説!」や「GMOコインの口座開設方法!本人確認の手順や時間も解説!」も参考にしてください。
BITPoint
取り扱い銘柄数(レンディング) | 12種類 |
---|---|
年率 | 募集ごとに決定 |
取引手数料(BTC) | ・取引所:無料 ・販売所:スプレッド |
送金手数料(仮想通貨) | 無料(BTC) |
最低取引額 | ・取引所:500円 ・販売所:500円 |
BITPointのメリット!
- レンディングシミュレーションがわかりやすい
- 12種類の通貨でレンディングが可能である
- 取引ツールが比較的わかりやすい
取引所形式の取引手数料が無料!
BITPointは、株式会社ビットポイントジャパンが運営する仮想通貨取引所です。
BITPointには、12種類の通貨でレンディングが可能であるというメリットがあります。
公式サイトでは利回りをシミュレーションできるサービスもあるため、レンディングをした場合の利益が想定しやすいです。
またこの取引所には、取引ツールが比較的わかりやすいというメリットもあります。専用のスマホアプリの操作性が比較的高いため、初めて仮想通貨取引を行う方でも、始めやすいアプリと言えるでしょう。

取引所形式の取引手数料が無料!
また、BITPointについて詳しく知りたい方は「ビットポイント(BITPoint)の評判・口コミはどう?デメリットやメリット、取り扱い通貨を解説!」も参考にしてください。
bitbank
取り扱い銘柄数(レンディング) | 14種類 |
---|---|
年率 | 最大3.0% |
取引手数料(BTC) | ・取引所(BTC):-0.02%(Maker)、0.12%(Taker) ・販売所:スプレッド |
送金手数料(仮想通貨) | 0.0006BTC |
最低取引額 | ・取引所:0.0001BTC ・販売所:0.00000001BTC |
bitbankのメリット!
- 13種類の銘柄において、最大3%の利率でレンディングができる
- セキュリティ性能が比較的高い
アルトコインを取引所形式で取引できる!
bitbankは、ビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所です。
bitbankには、14種類の銘柄で最大3%の利率でレンディングができるというメリットがあります。
bitbankでは取り扱いのある銘柄すべてでレンディングを利用できるため、数ある銘柄の中からレンディングをする銘柄を選びたい方におすすめです。
またこの取引所には、セキュリティ性能が比較的高いというメリットがあります。
コールドウォレットやマルチシグにより、第三者機関から高い評価を受けた実績もあるため、セキュリティ面で安心してレンディングを利用しやすいでしょう。
アルトコインを取引所形式で取引できる!
レンディング(lending)をする取引所を選ぶ際に見ておきたいポイント
レンディング(lending)をする取引所を選ぶ際に見ておきたいポイントとして以下があります。
レンディングをする取引所を選ぶ際のポイント
上記のポイントを押さえることで、ご自身がレンディングをする際により便利な取引所を選択しやすくなります。
それぞれの選択のポイントを詳しく見ていきましょう。
利回り・利率
レンディングをする取引所を選ぶ際のポイントとして、利回り・利率があります。
利回り・利率の目安は、レンディングを利用する取引所によって異なります。そのため、多くの利益を得たい方は、利回り・利率の高い取引所を選ぶのも良いでしょう。
本記事で紹介した主要取引所の利回り・利率は以下の通りです。
取引所名 | 利回り・利率 |
---|---|
コインチェック | 最大年率 5.0% |
GMOコイン | 最大年率 3.0% |
BITPOINT | 募集毎に固定 |
bitbank | 最大年率 3.0% |
また、上記の利回りはあくまで目安です。貸出期間が長くなるほど、最大年率に近づく(年率が高くなる)傾向にありますので、その点も押さえておきましょう。
いくらから始められるか
レンディングをする取引所を選ぶ際のポイントとして、いくらから始められるかという点があります。
最小貸出金額は取引所ごとに異なります。貸出金額が小さいほど、元手が小さくなるため報酬も少ない傾向にありますが、比較的始めやすいというメリットもあります。
この記事で紹介した主要取引所の最低金額は、以下の通りです
取引所名 | 最低貸出金額 |
---|---|
コインチェック | 1万円相当額 |
GMOコイン | 0.1BTC/回 |
BITPOINT | 募集毎に決定 |
bitbank | 募集毎に決定 |
募集ごとに決定となる取引所も多いため、実際に始めるタイミングで確認すると良いでしょう。

取扱銘柄
レンディングをする取引所を選ぶ際のポイントとして、取扱銘柄があります。
取引所ごとにレンディングできる銘柄数や内容は異なります。そのため、ご自身がレンディングしたい銘柄のある取引所を選ぶと良いでしょう。
主要取引所の銘柄数は、以下の通りです。
取引所名 | 取り扱い銘柄数(レンディング) |
---|---|
コインチェック | 17種類 |
GMOコイン | 14種類 |
bitbank | 14種類 |
BITPOINT | 12種類 |
なお、銘柄ごとにレンディングの利率や期間が異なるケースもあるため、事前に確認しておくのが良いでしょう。
取引所の安全性
レンディングをする取引所を選ぶ際のポイントとして、取引所の安全性があります。
先述の通り、レンディングは取引所が破綻すると貸し出している通貨が戻ってこないケースがほとんどです。そのためレンディングをする際は、取引所が破綻しないか・十分に安全かどうかを確認する必要があります。
安全性の観点から、金融庁の認可を受けて運営されている国内の取引所を選択するのが良いでしょう。

仮想通貨(暗号資産)のレンディングを始める方法
ここからは、 仮想通貨(暗号資産)のレンディングを始める方法を解説します。なお、今回はコインチェックの手順を解説していきます。
これから解説する手順を押さえることで、比較的スムーズにレンディングを始めやすいでしょう。
レンディングを始める方法
それでは、各手順について詳しく見ていきましょう。
①必要書類を準備する
はじめに、口座開設に必要な書類を準備します。
例としてコインチェックでは、以下のような本人確認書類のうちいずれかが必要になります。
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
ただし、現住所が記載されているかも確認されるため、必ず最新のものかチェックしておきましょう。
②口座開設手続きを行う
必要書類が準備できたら、口座開設手続きを行います。
口座開設手続きは基本的にスマートフォン上で完結します。具体的には以下の手続きが必要です。
口座開設を行う手順
- メールアドレスを登録する
- パスワードを設定する
- 本人確認を完了させる
なお、最初に登録するメールアドレスにパスワード設定用のメールなどが届くため、普段よく利用しているアドレスを選択するとスムーズに進みやすいでしょう。
国内最多級の取り扱い通貨数!
③貸出期間や銘柄、数量を指定して始める
口座開設が完了したら、貸出期間や銘柄、数量を指定してレンディングを始めます。
基本的に貸出期間中は、途中で売却などができないため、慎重に決めるようにしましょう。
この記事の監修者

佐野 孝矩
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プロフィール
一部上場企業およびそのグループ会社にて経理および社内SEの経験あり。
趣味で取得した資格の知識をもとに、本業の傍ら資産運用をしたり、セキュリティのコンサルティングをしたりしています。
仮想通貨・プログラミング・教育などに関する記事の執筆・監修実績多数。
資格を学習できるサイト、「しかくのいろは」を運営中。
保有資格:しかくのいろは応用情報技術者・情報処理安全確保支援士・日商簿記2級・FP2級 など
保有資格
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